一口に「ワーキングマザー」と言っても、実際には、様々な業種、いろいろな仕事の仕方をしているお母様達がおいでになります。比較的時間に余裕のある方や、自分で自由に時間調整の出来る方・・・その一方で、必ず9時に出社し、5時まできっちりお仕事という方や、残業も出張もあるという方もおいでになるでしょう。
そこで・・・です。考えてみてください。
ここに「これで絶対に合格!」というような、興味をそそられるキャッチ広告がネットや教育関係の雑誌にあったとしましょう。
求めていたものはこれだ!と、さっそくその内容を読んでみると、「朝10時にお弁当を持って親子で集合してください!」とか「幼稚園退園後、2時半にスタートします」とか「思いっきり遊べる平日の公園でご一緒しましょう!」とか・・・
その企画がどんなに魅力的であっても、きっとあなたは「ああ、残念ながら私は無理だ。仕事があるからね」と諦められるでしょうね。
ところが。
たとえば(あくまでも、これは例え話です)「4時半に集合していただき、お子様を1時間半お預かりします。」とか、「月に1回のみ、平日にお弁当持参で、親子で自然観察に出かけましょう!」のような場合はどうでしょう?
たぶん、こう思われるのではないでしょうか。「もしかしたら、~~すれば4時半には間にあうかも・・・」とか「有休をめいっぱいとれば、月1のお休みも大丈夫だと思うな・・・」
こんなふうに、何とか調整をすれば出来そうなことであれば、きっと「なかなか大変そうだけど・・・まあ、やってみよう!」となってしまう・・・違うでしょうか?
しかし。
何事も綱渡り的、カツカツ、ギリギリ・・・というのは問題があります。
すべてが上手くまわっていっている時には良かった良かった!ですが、ひとたび、問題が生じ始めると、微妙に徐々にズレ始め、あっちもこっちも上手くいかなくなるものです。それが我がことであれば傷が最小限に収まるように考えもできますが、ことは受験準備です。家庭力も試されるとはいうものの、「準備の主役は子ども」ですからね。いろいろなしわ寄せが子どもにいってしまい、そのことで子どもの体調管理が難しくなったり、子どもが振り回されたり・・・そのことを忘れてはいけません。
無理なくできることを考える、これはとても大事なことです。
自分のできることに精一杯がんばる!これが大切なポイントであり、自分には時間的に(経済的に、etc.)に無理かもしれないけれど、まあできるところまでやってみよう!などというのは、聞こえは良いですが、実害が我が子に及ぶ可能性があることを思えば、ちっとも格好良いことではありません。
自分にできること、できないこと、をしっかりと見極め、できることに全力投球しましょう。