小学校受験の準備は「ペーパー学習である」と感じている人がほとんどです。
巷では、「子どもの背丈ほどのペーパーをしないと合格できない」というウワサも流れ、家庭での時間に限りがあるワーキングマザー家庭には無理!と最初から諦めモードの家庭も少なくありません。
しかし、そんなウワサはウワサに過ぎません!
本当の受験準備とは、『当たり前の日常生活を極々普通に大切に過ごし、暮らしの中でたくさんの驚き、喜び、学びを感じさせてあげること』です。
もし、このことをしっかりと認識していれば、小学校受験をすることを決めるということは、日々の生活を大切にすることだ、ということに気づいてもらえるでしょう。
ただ確かに、小学校受験をするためには、ペーパー学習も不可欠です。
ペーパー学習をする意味は・・・
・ 知らないことを知るため。
・ 自分にはわからないことがたくさんある、と知ること。
・ わからないことに直面した時、わかるようになりたい!という意欲を持たせる。
・ わかるようになるため、できるようになるためには、努力をしないといけない、と知る。
・ 努力の結果の「わかった!」「できた!」という喜びを知ること。
いかがでしょう?こんなふうに考えたことはありましたか?
ですから、ペーパーをひたすら数多く解かせる、ということに終始していても、「魂の入っていない仏像を彫ること」「愛情のこもらない料理を作ること」のようなもので、それでは出来上がるものは「単なる木像」であり「えさ」でしかないでしょう。
今、小学校受験では、以前に比べてペーパーテストへの比重がどんどんと軽くなっています。
「ペーパーテスト」「個別テスト」「行動観察」「グループ行動」「絵画・制作」「運動テスト」「自由遊び」などなど、そして「面接」ですね。
小学校受験には、様々な分野のテストがあります。にも関わらず、受験準備と聞き、膨大な量のペーパー学習だけに特化し、出題されることも稀な難問奇問に向かわせ、怒鳴り、泣かせ、親も疲労困憊したいですか?
「考える」や「一生懸命に向かう」や「達成感」を学ぶために、ペーパー学習は不可欠です。しかし、本当の意味での「ペーパーテスト」が実施される意味を考えもせず、ひたすらペーパー学習をすることで、「準備をしている」という安心を得る・・・これは悲しい!
ペーパーを使って、子ども自身が知らないこと、わからないことがたくさんあることに気づき、知りたい!できるようになりたい!と思ってもらうこと。
できるようになるためにガンバルぞー!とわくわくさせ、知ること、学ぶことの楽しさを理解させる。
わかるようになったら、解けるようになったら、こんなに嬉しいんだ!と達成感を感じさせてあげること。
これが「ペーパー学習」ですよ。